秋元園芸の用語集
Cooperator is Mr. Sasaki
鋸歯(キョシ)
葉の縁がノコギリの刃のようになっている。
荒々しいのが重鋸歯、細かいのが細鋸歯。規則正しいく並んでいるものや、不規則にならんでいたり、大きさが不揃のもある。 また、葉の先端部などだけに鋸歯があったりするのもある。
マルバアオダモや
シマトネリコ
のように、鋸歯があっても極少なかったり、まったく鋸歯がないのもあり、観察してみると結構面白です。
* 常緑樹では鋸歯が無い樹木も多い
最高樹高
その樹木の一生涯で何事も無かった場合に伸びる樹高で、地域や風土・養分・環境によって異なります。
また、株立ちの場合は伸びる割合がかなり遅く、最高樹高も単木よりかなり低めです。
花序 ( カジョ )
花の配列状態のことで、単独の場合は単頂花序、複数では集散や総状、穂状など等がある
雌雄異株(シユウイシュ)
雌木と雄木に分かれている。
雌木と雄木が同居しているのもあったり、アオダモのように雌木と雌木と雌雄同株の 3固体もあったりする。 基本的に、雄木も雌木も花を咲かせ、実を結ぶのは雌木と雌雄同株だけ。
斑入り (フ イリ)
葉の一部に本来とは異なる色がでている。
人為的に作られた園芸用品種では多いですが、自然に出来る場合もある。
画像のウリハダカエデは福島県の限られた地域に自生している「 斑入りウリハダカエデ 」で、同じような斑入りのウリハダカエデを園芸種では「 初雪カエデ」 としています。
グランドカバー (下草)
地面を見えないように植える木や草
例としてはサツキ・芝・リュウノヒゲ・イワウチワ等などがあります。美観と共に雑草が生え難くなる利点や、真夏の温度上昇や乾燥を抑える利点も兼ね備えています。
シンボルツリー
庭の主木
これによって「庭+家」全体の雰囲気が変わるので、重要な役割を持っています。
特徴のある大きめな木が印象を深め、「庭+家」の全体をひき立たせます。
洋風落葉系で花も樹形も楽しめる、アオダモ・エゴ・ハクウンボク・ヤマボウシ、樹形や実も楽しめるアオハダ雌株・サワフタギ・ウラジロ・アズキナシ・ナツハゼ、紅葉系ではコハウチワカエデ・ヤマモミジ・ウリハダカエデなどが人気樹木です。
副木(ふくぼく)
主木と対か同等ぐらいの木
お互いに引き立て庭を豪華にします
苞葉(ホウソウ) or 苞(ホウ)
葉の変形したもで、花序や蕾を開花前まで包んでいる
アオダモ、シナノキやタマアジサイも花序は苞葉 に包まれていて、シナノキは変形した苞葉が落葉まで残ります。
ヤマボウシやハナミズキの花は苞葉が変形したもの
地衣類 (ちいるい)
菌類で、主に子嚢菌類と藻類(シアノバクテリアあるいは緑藻)からなる共生生物
葉腋 ( ようえき )
葉の根本の部分、つまり葉が出る所
花冠 (かかん)
花全体の形で、次のような形で現します。
鐘形 (
ウスノキ
)、つぼ形 (
ヤマドウダンツツジ
)、車形 ( ノボタン)、筒状 ( ひまわりの花は筒状花の集まり)、漏斗形 (
シャクナゲ
) などなど
翼 (よく) ; 翼果 (よくか)
風を受け種を遠くに飛ばす為にあるプロペラ状のもの
カエデやモミジなどに多くみられる、翼を備えている果実を翼果
常緑樹
年間を通じて緑色の葉がついている樹木。
いつも緑を楽しむことができ、冬の殺風景な庭をカバーしてくれます。
古い葉と新しい葉は時期がくると入れ替わり、その期間に古い葉は順次落葉します。
落葉樹
年間の内一定期間だけ緑色の葉を付けている樹木
芽吹きから新緑・紅葉と楽しむことができ、落葉してからは樹形や樹肌を楽しめます。
添え(そえ)、添木
主だった木に添えて植える木
主の引き立て役ですが、これが重要なポイントになり、配置や樹高をしっかりと考えて植え込まないと、主・添 どちらも中途半端な感じとなってしまいます。
高植え
根元部分を地面より少し上げて植え込む
しっかりと大地に根を張ってる状態が良くわかり、見た目もすごく良いです。
また水はけの悪い場所などでも根ぐされ防止に高植します。
半日蔭
夏期、午後からの強い日差しが遮られるような状態
午後からの強い日差しを嫌うゴヨウツツジなどは、根鉢・根廻が乾燥しないようにマルチング(覆い)すると良い
マルチング
根本・根廻を乾燥から防ぐ為に、わらや麻のシートなどで覆う
保温も同様で、寒い地方では凍結予防の為、山採り直後に植えた木にはマルチングしたりします。関東以南では問題ないでしょう。
目隠し
隠したい場所や道路 隣家から見えにくくするなどの目隠しには、常緑樹が一般的ですが、落葉樹の株立ちなら四季それぞれの雰囲気もたのしめます。
常緑樹 : ソヨゴ、ヤマモモ、シマトネリコ、アラカシ、アセビ・・・・・
落葉樹 : ネジキ、アオダモ、ノリウツギ、コハウチワカエデ等の株立ちなどがおすすめです。
夏季は窓などがオープンになり見える心理が働きますが、冬季はクローズ状態で外部から内部は意外と見えないもので、あまり神経質にならないようにすることです。
遮音
樹木を植えると、車や工場の騒音を、吸収反射して和らげてくれます。
常緑系のカシ類・ソヨゴ・モチ類・ツゲ・マキなどがおすすめです。
マキは関東地方が北限ですが、冬季極端に気温が下がる地域では植栽不可です。
雑木林
広義では多くの種類の木が交じって生えている林。
狭義では薪炭 ((しんたん)などを採るために人為的に樹木を植え、伐採などの定期的管理をしている林 (薪炭林)
近年では、薪や炭には殆ど利用される事もなく、定期的な伐採は経費の問題もあり、一部の民有地では荒廃が進んでいる。
定期的な伐採は、雑木林を存続させるのに重要な役割を持っている。老木になる前、まだ樹木の勢いのある時期に伐採して萌芽させ、数十年後には立派な雑木林となって、再利用可能となる。
萌芽(ほうが)
切り株や選定等で枝を切った部分から新しい芽が生えてくること。
萌芽力は成木時期が最も強く、老木になるに従って弱まってくる。また、木によっても萌芽力に差があり、ヒメシャラなどは成木時期でも萌芽力が弱いと言われています。
H W C
Hは樹高、Wは葉張り、Cは幹周り
水やり
回数は少なく、一回にたっぷりと与えて下さい。
植えた年は冬も表土が乾かないように、水をたっぷり与えて下さい。凍ってしまうと言われますが、凍るのは表面だけ、根が凍る事はありません。
二年目以降は自然にまかせましょう
植え込む
一回り大きく深く掘り、根鉢が9分目ぐらいになるように埋め戻して根鉢を入れ、木の方向を定めながら周囲に土を少しづつ入れて、空気抜きをしていきます。
根鉢の上に土を乗せないようにして埋め戻します。
注
: 雑木の場合、腐葉土や肥料など一切不要です。
土用芽
強風、長雨、霜、日照りなど等で痛んだ葉を落とし、新しい葉を 7〜9 頃吹かせます。
ケイ酸
土壌中に60%〜80%含まれていて、生物の細胞にも含まれる物質で、植物は細胞や光合成を活発にさせる為に吸収しています。
土壌が悪く木の生長などが著しく劣る場合、根の張りを良くしたりするケイ酸を含んだ肥料を与えると良い。
参考 : 硝酸を多く含む土壌では病気の発生率が高くなります。
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